この記事では3コートパールのパールの塗装方法と考え方とスプレーガンの選択について書いています。
自動車修理 板金塗装 3コートパール
3コート塗装とは?
普通の3コートパールの場合はカラーベースを塗装しその上にパールとクリアを塗装する方法
近年では濁りと言われていたカラーベースとパールベースを混ぜた物は使用せず
カラーベースからパールベースを塗装していく事が多い
パール塗装の考え方
理想の塗装状態:
理想は1.5~2回程度でなおかつ塗装面に付いた状態で濡れていた方がムラになりにくい
ミストコート、ミディアムコート、ウエットコートで塗装
使用塗料メーカーにもよって違うが今はミストコートなどはほぼ無い
ベテランの職人が2液塗料時代の感覚を捨てきれないぐらいだろうと思う
ミディアムかウエットになるが塗料が濡れた状態ならば塗料が勝手に並んでくれるので
ムラなどにはならない、もしムラで悩んでいる場合はミストもしくはドライになってしまって
いると思われるので、濡れた状態で塗装すると簡単になくなるはず
ボカシがある場合はベースのボカシ方にもよるが、ベースボカシ部は1~1.5回程度に塗装すると
良い、ベースカラーも綺麗にボケていてパールを塗装しなくても解らない様に塗装しておくと
隣接部以外はある程度色が違っていても解らない
実際、今の新車はそのような状態に塗装されている事が多い
スプレーガン選択
選択基準:
パールの塗り重ね方法にもよるが、基本は低圧ガンHVLP1.3~1.5
理由は上記で書いたように、塗装面に着いた時点で乾いていない方が良いからである
ガンメーカーにもよるが中圧(RP)よりも粒が大きな状態でなおかつ低圧で吹き付ける
為に乾燥しにくい
低圧ガンの特性を理解していればガン距離はRPよりも近くなるはず
離し過ぎるとドット(粒)が大きく、乾いて載ってしまうために荒れやすくなる
またボカシ際の黒ずみに原因にもなる
3コートパールの塗装方法のまとめ
国産車両で何故か?人気のホワイトの3コートパール
(自分はホワイトに余計な色がプラスされていて汚い色にしか思えない)
海外ではホワイトではソリッドが人気だが日本ではパールが人気のようで
修理車両も多い、近年では外車にも多くなっているが国産の3コートパールの塗装
方法とは多少違う塗り方になる、そもそもパール感が違う国産は気持ち程度にパラパラと
パールが塗装されているのに対し外車は濃い薄い関係なく密度が高い
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