自動車鈑金塗装 自動車板金塗装のブラックの調色注意点と確認方法について書いています。
ブラックの調色
調色準備
まずは調色の準備から:
新車やコーティングが効いている車両以外は、磨きの最終工程から2工程ほど磨いて艶を出す
この時はギアやダブルアクションは使わずシングル回転でフィニッシュする
ギアやダブルアクションを掛けるとホログラム(オーロラ)が消える代わりに多少濁ってしまう為
調色サンプルパネル確認方法
確認方法
調色サンプルを実車と比べて行く:
1・蛍光灯や普通の光源で見る
2・強い光をスカシ方向から当ててみる
3・暗く出来る場合は暗闇で強い光を当ててみる
4・最終段階に近くなってきたら、クリアを良く乾かし最終仕上げのコンパウンドで
シングルで調色サンプルを磨いて見比べてみる
工程説明:
1:普通の調色確認方法 調色ライトや蛍光灯、LED照明など
2:この作業は実車が透けているか確認するのと、プライマーの色の影響を判断する為
ここで濁っていたりグリーンやイエローが強く出ればプライマー色がスカシ方向に
影響している事が多い、その場合はプライマー色を確認出来る場所を探して
見て見るとわかり易い
*透けているプライマー色を追いかけ続けると正面が濁り修正できなくなる
3:ブラックの傾向の判断
レッド系やブルー、グリーンなどの判断はこの方法が一番わかり易い
ただ暗闇で調色ライトを当てて調色をフィニッシュすると普通の光源では全く違うカラーになっている事が多い、あくまでも方向性の確認方法
4:この工程は塗装後に磨いて濁ってしまう分の確認方法、磨き=傷なので塗装状態よりは
必ず濁る、ブロック塗装などの時は大事な工程になる
ブラックの調色についてのまとめ
近年の車両はブラックでも透けている、一見黒いが昼の強い光などの下ではかなり、くすんだブラック
に見える事が多い、これはプライマー色が見えてしまっている為、ここを理解し調色していかなければ
真っ黒もしくは濁ったブラックになってしまう、スカシ方向は方向性が合っていれば、
調色した色が冴えていても解らない、最終磨きをした塗り板で多少黒いぐらいが理想的
冴えた黒は磨きでも濁らせれるが、濁った黒は戻らない
ブラックの調色については何件か相談や質問が来ていましたのでなにかの参考になれば幸いです。
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