この記事では自動車修理のマスキング作業の進め方と注意点について書いています。
自動車板金塗装 マスキングの考えと注意点について
マスキングとは?
部分的な保護とプロテクション:
- ペイント不要な部分の保護: 自動車修理の工程で塗料が付いてはいけない部分の保護。これには、ガラス、ゴム、ライト、トリムなどが含まれます。マスキングはこれらの部分をペイントから保護します。
オーバースプレーの防止:
- 不要な塗料の防止: ペイントをスプレーする際、風やスプレーガンの影響で塗料が予定外の箇所に飛び散ることがある為。マスキングによって、このオーバースプレーを最小限に抑える。
塗装ゴミの軽減:
•車体内外からのダスト:適切にマスキング作業をする事により、塗装ダスト、ブツの軽減
塗装時のスプレーエアーコントロール。
考え方
エアーがスムーズに流れる様に貼る:
•スプレーエアーの流れ:吹き付けたエアーが綺麗にスムーズに流れる事が大切。エアーが溜まってしまう場所はゴミも溜まる、エアーが乱れると塗装環境のエアーの流れも変わりブツやダストの原因になる。
インナーマスキングの重要性:
•ダストとミスト:付け塗りマスキング等でインナーのミストとダストを考え出来るだけ、ふさいだ方が良い、インナーワックスや油分もスプレーにより出てくる事がある。このマスキングをしっかりする事がとても仕上がりに影響する、インナー側のガラス等にミストが付く事も防げる。
作業レベルと時間:
•仕上がりと時間:オバーマスキングにならない様に適切に貼る事が大切。時間と資材を使い過ぎれば、効率は低下し、結果的に高い材料を使えなくなる要因にもなる、逆にスピードと効率的な資材を使って早く綺麗に作業出来れば材料代などは気にならない程、効率的に貼る事も出来る。
マスキング材の適切な選択:
•作業効率と材料:様々なマスキング材を適切かつ正確に使う事で、効率のアップや仕上がり
向上に役立つ。マスキングフィルムやボカシテープ、ソフトテープ、ハンドマスカ、プラグ、
スプレーマスキングなど。
注意点
表面の清掃と脱脂:
- マスキングを行う前に、十分な清掃と脱脂を行うことが重要です。表面が清潔でないと、テープが適切に密着せず、塗装が剥がれる可能性があります。
適切なマスキングテープの選定:
- 使用するテープの粘着力や特性を確認し、素材や形状に適したものを選びましょう。また、塗料と反応しないものを選ぶことも重要です。
エッジの密着確認:
- マスキングのエッジがしっかりと密着しているか確認しましょう。隙間があると塗料が漏れる可能性があります。
マスキング材の使い分け:
- 細かい曲線や不均一な形状には、柔軟性のあるマスキング材を使用すると効果的です。これにより、密着度が向上します。
テープの剥がし方:
- ペイントが十分に乾燥する前にマスキングテープを剥がすと、塗膜が一緒に剥がれることがある。十分な乾燥を確認してからゆっくりと剥がす。
テープの重なり部分:
- マスキングテープが重なる場合、テープ同士がしっかり密着していることを確認し、塗料の浸透を防ぐ、テープの特性で重ね張りに向かない物もある。
慎重な作業と予測:
- マスキングは経験と予測が必要。急いで行うとトラブルの元になる。
時間を気にしながら作業する事で経験とスピードが身に着く。考える頭が必要。
今回のまとめ
自動車板金塗装の修理になれば必ず行うであろう作業。
地味な作業ではあるがとても大切な作業である、小さな積み重ねが仕上がりや利益に繋がり
細かい材料も積み重なれば意外と高い
だからこそ効率的でなければいけない。
効率的でなおかつ仕上がりが向上し、磨き作業の短縮などに繋がればなお良い
ミストも取れる場所や部品ならば、まだ良いが、、、
ガラスのフィルムや室内のモニターやシート、内装パネルに付けば除去するのにも
多くの時間と手間がかかる、外装ならばホイールやバンパーのダクト内なども気を付けた方が良い
外装ならば3Mのスプレーマスキングなどもとても良い
適材適所で効率的に作業すれば、必ず仕上がりや効率、利益の向上に繋がる。
参考 資材
3M スプレーマスキング
ソフトテープ
大塚刷毛 ぼかしテープ
他 折り返しマスカ:トリコテープ
湿気や水分のシミ対策のマスキングフィルム:ワンダーマスカ(スピーディ)
ガラスマスキング:トリムテープ
ボルト穴などに:マスキングプラグ
マスキングプラグはメーカーホームページから少量から注文可能
大型重機等や耐熱作業に使われているが普通自動車にもとても役立つアイテム
カムカバーの結晶塗装にも使える耐熱使用
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