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自動車板金塗装 13.調色(ソリッドカラー)

調色

この記事では自動車塗装 調色(ソリッドカラー)について書いています。

自動車板金塗装 ソリッドカラーの調色

光源や原色注意メーカー塗板確認方法など

調色光源について

強い光源では解らない

ソリッドカラーの調色は強い太陽光よりも自然光に近い方が良い
強い光では直ぐに目が飛んでしまって解らないうちに全く違う色になる事もある、、
自然光に近い光源と日陰でも確認したい、いちいち車を動かしていられない時は体で光源を遮ると良い、最近は蛍光灯の生産も終わりLEDになってしまっているのも困ったもの
LEDの温度に関わらず色が違って見える(原色の判断が難しい)

原色の違いによる限界

イタリア系 メーカは特に注意

皆さんなんとなくは知っていると思いますが、
FIATグループのレッド オレンジ イエローは特に注意!!
(FIAT Alfa Romeo Ferrari Maserati)
注意というより特定の塗料でしか色が出ない(メーカーがわざわざ色が出ないと注意している)
ある光源ではなんとなく合わせる事は出来るがメタメリがものすごい
なぜか?原色の材料と色味が全く違うからである。
例:3色で出来るレッドを6色で作ったとする、原色の違いを補うためにカラーが増えたり打消し     合いのカラーが入るために増えている

指定塗料を使用せず調色出来るなんて事は言わない方が良い。
原色的に無理なのだから。
条件等色を理解してユーザーに説明し納得した上で作業した方が良心的だと思う。

これは同じボディカラーである。

メタメリズム(条件等色)の対策と車量利用状況によって対応

一番は指定塗料メーカーを使用する事!!

反対色を入れ消し合うとグーレー系になり
消えている
これがメタメリの原因である
つまり元のカラーと同じ配合でないと見える見えないは関係なく必ず起こっているという事になる
対策:ユーザーが車両を一番見る事の多い光源で調色をフィニッシュする。
ガレージならば入庫前に聞いておく。。
蛍光灯、LED、水銀等なんて方もいる。
日中の普段使いなら太陽光+自然光+日陰が良い
指定塗料メーカーで無い場合は全てで確認した方が良い。

まとめ

ソリッドの調色はある意味メタリックや3コート、4コートパールより材料の問題も有り難しいと言える
目が飛んでしまいがち、、色んな景色や色を見ながら調色すると良い
塗板と車ばかり見ていると直ぐに目がおかしくなる。
調色塗板もクリアを入れて調色するならば10分はヒーター等で乾燥させた方が良い
最終確認はさらに長く乾燥させた方が良い。
作業的にはソリッドカラーの調色だけでは無く他の作業もしながら時間をかけてした方が焦らなくて良い
厳密に言えばベースカラーからのクリアの厚みでも変わってしまう。
濃度の高いホワイトに調色用の薄いカラーなどを入れるのも注意が必要 比重が違い過ぎるため
に常によく混ぜなければ色が変わってしまう、最近はやりのグレーなんかもトラブルになり易い
できれば染まりの悪いホワイトを使った方が実際の塗装カラーと差が出にくいし、ボカシ易い。


メーカーでも年式で使用している塗料メーカーが違う事もある、トラブルのだいたいイタリア系
フェラーリなど355や360辺りからグラスリット以降はPPGになる。
ランボルギーニも今は一応PPGだがAUDI製なので手塗り以外はRMよりになっている。

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